NO.796 たばこ税増税は消費税増税への地ならし。
麻生内閣の予算編成が揺れに揺れている。
景気悪化と社会保障費削減への批判に対し、小泉以来の構造改革路線=「骨太の方針2006」の見直しが迫られているが、「状況に応じて果敢な対応を機動的かつ弾力的に行う」と。わけのわからないことを言っている。
与謝野経財相は、「構造改革路線の精神は引き継ぐ」と、社会保障予算毎年2200億円抑制の政府方針を維持することを改めて示した。しかし、自民党総務会からも今後3年間削減を凍結するよう求められており、ますます混迷を深めている。
そこで、またまた出てきたのがたばこ税増税の話だ。
たばこ増税で社会保障費…中川財務・舛添厚労相が合意(12月4日 読売新聞)
中川財務・金融相と舛添厚生労働相は4日、2009年度の予算編成を巡る閣僚折衝を行い、社会保障費の伸びを2200億円抑制する方針に関して、たばこ税の引き上げを原資に抑制額を圧縮する方向で合意した。
舛添厚労相が「たばこ税の引き上げをお願いし、(社会保障費の)削減幅を圧縮したい」と要請したのに対し、中川財務相は、与党税制調査会でたばこ税の増税が決まれば、抑制額の圧縮に充てる意向を示した。
たばこ税増税の話はこの間も、健康問題と抱き合わせて(?)、隠れみのに(?)たびたび取りざたされてきた。たばこの値段を1000円に引き上げると税収は4兆円増えるそうだが。
「身体に悪いからたばこはやめたほうがいい」「嗜好品だからあげてもいい」・・・そういう人も少なくないが、本質的なことは、大衆的消費に関する税だということだ。消費税の特定のしかも大衆的な商品を上げることに他ならない。つまり、たばこ税は、逆進性を緩和するものでもなければ、貧乏人にはかからないというものでもない。
この間の社会保障費抑制が、国民生活に重くのしかかり、大きな批判に耐え切れなくなったところで「じゃあ、どこから?消費税が本命だが、今はまだ抵抗が大きい。では、たばこ税ならいけるんじゃあないか」、こういう選択だ。
こういう選択が出てくる大元には、税を、財界・大企業や大資産家からとは絶対に言えない政治的・政策的立場がある。税に対する考えが逆さまなのだ。
税は富める者より多く、貧しきものより少なく所得税の累進性を高めると共に、この間消費税増税で立て替えられ、大まけにまけて来た大企業の法人税増税を!である。
「たばこ税ならいい」と、煙に巻かれていたら、それは消費税増税への地ならし、一里塚と心得るべし!
何度でも言う、税は富めるものから取れ!
大企業の法人税を元に戻すだけで、すぐに4兆円は入る。さらに、高額所得者へ累進性を高めよ。
(法人税については、中小企業の負担を軽減するために、軽減税率の導入を!)
・・・ちょっと、風邪を引いているので、大雑把な話だけですが今日はここまで。では。
お付き合いついでにシャッターはこころで切れ!で、紅葉狩りでもどうぞ。
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