NO.856 「御名御璽(ぎょめいぎょじ)」感覚で政権にはしがみつく・・・麻生総理の年頭記者会見。
麻生太郎首相は4日、年頭の記者会見を行った。
「新年あけましておめでとうございます。それぞれに良い正月を迎えられたことと存じます。」で始まるあいさつ・・・。
一体どういう神経をしているのだろうか。大晦日から始まった「派遣村」では、食と住を求める長蛇の列ができ、明日からどうして生きていけばいいのかという不安の声は募るばかりだ。「あけましておめでとう」と口にするのも、ちょっと引っかかるというのが私たちの感覚だがこの人は、堂々と「良い正月を迎え・・・」という。
あの派遣村が、政治災害の被害者の群れであり、その政治の責任者であると言う自覚のカケラも感じない麻生総理の発言は空虚に響き、どこの国の総理大臣かと改めてあきれ返るばかりだ。
しかも、その次が、「今年は今上陛下即位20年、ご成婚50周年、金婚式、誠におめでたい年であって、国民をあげてお祝いを申し上げたいと存じます。」だ。首相就任時の所信表明演説、「かしこくも、御名御璽(ぎょめいぎょじ)をいただき・・・」が思い出される。彼の中ではやっぱり天皇が中心なのだろう。
参考過去ログ:No.621 麻生太郎、「かしこくも、御名御璽(ぎょめいぎょじ)をいただき・・・」
そして、「安心して暮らせる日本。活力ある日本。この思いを年初め字に込めたいと存じます。」と書初めのパフォーマンス。書が得意だそうだが、決していい書でもない「安心 活力」の四文字を掲げて見せた。
そして、「『悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである』。好きな言葉であり、ある哲学者の言葉です。未来は私たちが創(つく)るもの。我々が創る。未来は明るい。そう信じて行動を起こす。そうした意志こそが未来を切り開く、大きな力になるのだと思っております。国民の皆様のために明るい日本をつくりたい。そう強く考えております。以上です。」と結んだ。・・・経済や暮らしの不安も気分次第・・・総理にとっては、この国の「危機」もよそ事である。
さらに、次期総選挙の争点に景気対策と共に、消費税増税を掲げることを改めて次のようにはっきりと言い切った。
「また次に国の将来に対して責任を持つ、ということも大事なことだと思っておりますが、今日本としては中福祉をいうのであれば、中負担ということがどうしても必要だということで、私は景気回復の後に消費税の増税をお願いする、ということを申し上げました。無責任なことはできない。そういうのが政府・自民党だと、私はそこを一番申し上げたいと思っております。」
国民が求める解散総選挙には、2009年度予算と関連法案の早期成立が重要だとし、「それまで解散は考えていない」と述べ、「まず基本的には、解散は最終的にだれが決断するか。総理大臣が解散を決断します。すなわち麻生太郎が決断をします。」と、政権にしがみつく姿勢を改めて強調した。
いよいよ今日から150日間の通常国会が始まった。
冒頭で、野党が共同で「非正規労働者の衣食住と雇用の確保、生活保護の支給などを求める決議案を提出するとそうだ。大いなる共同の力を発揮して、麻生政権を解散総選挙に追い込まなければならない。
国会の動きを注視しながら、今年も政治に物申すさやかな主権者としての取り組みをこのブログでも続けたいと思う。皆さん、本年もよろしくお願します。
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2009.01.05 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・麻生政権
