NO.860 消費税は社会保障のために使われてきたか?
「国の将来に対して責任を持つ、ということも大事なことだと思っておりますが、今日本としては中福祉をいうのであれば、中負担ということがどうしても必要だということで、私は景気回復の後に消費税の増税をお願いする、ということを申し上げました。無責任なことはできない。そういうのが政府・自民党だと、私はそこを一番申し上げたいと思っております。」
これは、麻生総理の年頭記者会見(4日)での発言だ。来る総選挙では、消費税増税を争点にするという。「福祉を望むなら消費税増税を」と。消費税は導入の時も「高齢化社会を支える財源を」が掛け声だった。
政府は、消費税は地方財源分4割を除いて、基礎年金、老人医療、介護の財源に当てられていると説明しているが、それは帳簿上の話だ。では、実際に消費税が導入されてから福祉や社会保障がよくなったのか?そんな事は無いだろう!が実感だ。
では具体的に見てみよう。
消費税3%導入は1989年(竹下内閣)、5%アップは1997年(橋元内閣)だ。
まず医療費を見ると、
★サラリーマンの医療費の窓口負担は、88年1割から97年2割になり、2003年には3割に。
★高齢者の医療費は、88年外来が月800円(定額)から、今では1割(月上限1万2000円)、「現役並み所得者」は3割(上限4万4400円)に。
★94年には入院時食費負担導入。
・・・・・以上合計で年間約2兆円の負担増。
社会保険料関係(健康保険、厚生年金、雇用保険)はどうか?
★消費税導入前は、年収500万のサラリーマンで年間約45万円から、現在は介護保険料を含めて約65万円。
★国民年金保険料は88年の7700円(月額)から、1万4410円へ2倍化。
高齢者は、介護保険料負担が始まり、国保料の上がり、後期高齢者医療の保険料負担も増えた。
・・・・・これらの社会保険料は、年間7兆円の負担増(事業主負担は除く)。
その他失業給付や生活保護は削られ、障害者負担は増えた。
これらを合わせると、消費税導入以来20年間で年間約10兆円の国民負担増と言われている。
消費税により年間13兆円の税収増にもかかわらず、国民の負担が年間10兆円も増えているのである。消費税を社会保障に使うなんて真赤なウソということがわかる。
(上記にあげた社会保障関係の切捨てに加え、この間の庶民増税は以下のリンクを参考にどうぞ。特に小泉内閣の社会保障費2200億円削減路線以来、社会保障切捨てが加速していることを付け加えておきます。)
こんにちわ!消費税をなくす全国の会です:・ 【PDF】世にも恐ろしい小泉内閣の「大増税スゴロク」
では消費税による13兆円もの税収はどこに消えたのか?
以下のグラフをどうぞ。
過去20年間の消費税収は、実に201兆円にのぼるが、この間に企業による法人3税(法人税、法人住民税、法人事業税)の合計は164兆円減となっている。つまり、消費税増収分は法人税の減収の穴埋めに使われたと言うわけだ。
なんてことは無い。今も財界・大企業が消費税増税と抱き合わせで法人税の減税を盛んに迫っているが、・・・こう言うわけだ!
1989年 竹下内閣が消費税3%導入。
この年、企業の法人税率は42%から40%に、更に翌年は37.5%に引き下げ。
1997年 橋本内閣が税率5%にアップ
翌年には法人税率が34.5%に引き下げ。
さらに、この20年に使われた軍事費は、約25兆円。
数字が明らかにしているように、消費税が社会保障のためどころか、大企業減税と軍事費のために使われたことが、消費税の真実だ。ここにも、大企業奉仕、アメリカ言いなりの政治の根本的な姿が現れている。
当ブログでは何回も言ってきたことであり、同じことばっかり言って少々恥かしいが、社会保障財源のためになどと言うまことしやかな口実のウソを見抜き、広く国民の中に知らせることが求められている。
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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2009.01.06 | | Comments(2) | Trackback(2) | ・消費税・財源・税





