NO.901 大企業がわざわざ出向いてきて、注文をつける党。目の前にいる大企業にモノが言えない党。
去る18日の日曜日、自民党、民主党が揃って党大会を開いた。
「立党以来最大の危機」の自民党大会は、「経済危機への対応策を示せるのは自民党しかありえない」と、衆院選への結束を訴え、雇用問題にはほとんど触れずに、消費税増税の2011年明記と、ソマリアへの自兵隊派兵を目指すという自民党の悪政をいっそう推進する大会となった。
一方民主党は、「なんとしても、二大政党制の中で初めての政権交代を実現」するために「来る総選挙で与野党逆転」を目指す大会とした。大会では、深刻な雇用不安は「行き過ぎた規制緩和を進めた自公政権の当然の帰結」と政治責任を強調し、「緊急雇用アピール」を採択した。しかし、大量の派遣切り、非正規切りをすすめる大企業の責任にも、労働者派遣法の抜本改正にも触れていない。
両党の大会には、雇用破壊の当事者、経団連の幹部が挨拶に出向いている。
自民党大会には御手洗富士夫経団連会長。氏は「世界経済が一挙に停滞した経験は初めて」「難局を乗り切るには明日の日本の姿を明確にし、国民の理解を求めることが大事だ」などとハッパをかけ、大問題になっている雇用問題とその責任には頬かむりしたうえで、「このような苦難なときであればこそ、技術投資をさらに強化しなければならない」と、しゃあしゃあと大企業支援の政策を求めた。
そこで麻生総裁は、「経団連会長から励ましをいただいたが、励まされるようじゃだめ。おれたちが励ませる立場にならねばならん」と応じたそうな!?
民主党には、大橋光夫評議員会福議長・政治対策委員長。
「いろんな制約が多い日本に海外からすすんで投資する主な企業はない」「(法人税減税など)国際競争力強化のための法制度、施策を速やかに行うべきだ」と強調し、こちらもまたズケズケと、民主党のマニフェストで明確にするよう求めた。
小沢代表の挨拶は、派遣切りの告発はあっても、その推進役の大企業に対する「物言い」はつけていない。
大企業がわざわざ出向いてきて、注文をつける党。目の前にいる大企業にモノが言えない党。
この点は、ビミョーに違うが基本的には似た者同士の二大政党だなあ。
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2009.01.22 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・二大政党制批判
