NO.911 定額給付金 今日にも成立・・・民主党、「急転直下」の原因は?
週末の「毎日」や「日経」の世論調査では、麻生内閣の支持率は遂に19%になった。「1割内閣」の登場だ。
ところがこの内閣が、国民の8割が反対している2兆円の定額給付金を柱とする第二次補正予算案を、今日にも成立させようとしている。
一体どういうことだ?・・・そこには民主党の「寝返り」「裏切り」がある。
民主党よ、一体、この変わり身はどうよ!
「急転直下で動いた」。西岡武夫参院議院運営委員長(民主)は、事態をこう語ったそうだ。
民主党は23日の幹部会で、2008年度第二次補正予算案について、自民、公明の与党が求めていた26日の参院予算委員会と本会議での採決を受け入れることを決めた。
国民の8割が反対している2兆円の定額給付金を柱とする第二次補正予算案については、20日の野党国対委員長会談で雇用問題などの集中審議、公聴会をやるべきだと合意してきたものだ。
野党合意を一方的に反古に
民主党はこの合意を、一方的に勝手に反故にして、与党の要求を受け入れたのだ。「対決」するかと思えば、この有様!この変わり身は、民主党にとっては珍しいことではないが・・・。
さらに、採決を決めようとする23日の参院予算委員会理事懇談会では、首をかしげるようなことが起こったらしい。自民党の筆頭理事である岩永浩美議員が、地元に帰り「任務放棄」したのだ。
筆頭理事は、与党を代表して協議をまとめる責任者だ。責任者が不在では、合意を放棄したものと受け取られても仕方がない問題だ。
与党の不誠実な態度を受け、理事懇談会は一旦休憩。このまま決裂かに思われたが、再開されると、なんと民主党はすんなり採決を認めたのだそうだ。
採決を前提にしなければ審議に応じないという、与党の理不尽で強気な態度を前に、民主党は徹底審議の野党合意も踏みにじり、不可解な対応をしたというのだ。
民主党は昨年6月にも、後期高齢者医療制度が参院で否決され衆院に送られてくるという局面で、抜いても切れない伝家の宝刀「福田総理の問責決議案」を出して、徹底論戦を避け、急に「対決」ムードの演出に走ったことがある。
すねに傷持つ弱さ?
今度は協調ムードつくりだ。何が民主党をそうしているのか?
「急転直下」の態度豹変。民主党役員会と、国対責任者でもある山岡賢次議員は説明する責任があるだろう。
民主・山岡氏側へ不透明資金 関係会社に405万円(朝日)
雇用問題や経済対策が焦眉の課題後なっている国会で、国民の8割までもが反対している定額給付金を盛り込んだ第2時補正予算案。このチャンスに、徹底審議で政府与党を追い詰めようという野党の合意を、あっさりと反故にして走った先には、民主党にとってどういう利益があるのか。民主党国会対策委員長の山岡賢次衆院議員(比例北関東)が、東京都渋谷区の学習塾経営会社の口座を使って、不透明な資金を受け取っていることが分かった。01年にあった北関東の市長選で公設秘書を応援派遣した市長側から同年~03年に計405万円を受け取ったほか、08年秋にはマルチ商法業者からの「花代」10万円も受領していた。朝日新聞の質問に対し、山岡氏は秘書派遣に対する見返りの受領を否定しながらも、塾経営会社との関係については回答しなかった。
26日採決受け入れの裏には、与党との取引があったと疑われても仕方がない。即ち、与党による山岡氏への追及をかわすという「党利」を優先させたものだと。
さらには、西松建設から小沢代表への献金問題もある。
国会は党利党略
例の自民党を離党した渡辺善美元行革相、三重県松阪市で、講演したらしい。
「政治のプロみたいな人たちの政治は浮世離れしている。参院選で自民党が負けて民主党が多数になり、国会は党利党略になった。自民も民主もひどいもので、国民はそっちのけになった。」と。
この人の政治的思惑は置いたとしても、ズバリ当たっているではないか。
まあ、寄り合い所帯の色々な顔を持つ民主党にとっては、「コロコロ変わる」はお手の物ではある。しかし国民はこの党のどこをもって、何をもって、政党の物差しとすればいいのか、甚だ、心もとなしである。政権交代して与党になったとき、この党のどこに信頼を寄せればいいのだろうか?
この党は対決ムードの演出は凝らすことができても、真の対決はできない。なぜなら、政治の中心的なモノサシである財界・大企業に対する姿勢でも、アメリカに対する姿勢でも、与党自民党と基本的な違いがないからだ。
関連お薦めブログ:「山岡賢次氏は民主党の体現者または民主党の腰砕け。」(花・髪切と思考の浮游空間)
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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2009.01.26 | | Comments(1) | Trackback(1) | ・民主党批判Ⅰ
