NO.923 「恥を知れ!」 オバマ米大統領、大企業トップを叱る。/「だらだら、かげろう景気」。
「無責任の極みで、恥ずべきことだ」
オバマ米大統領は28日、コンピューター大手IBMの最高経営責任者(CEO)ら大手企業代表とホワイトハウスで会談した後、声明を読み上げて、景気悪化で大企業の大量解雇の動きが続いているなか、「米企業はその労働者と米社会に責任を持たなければならない」と苦言を呈したそうだ。
それに先立つ26日、米産業機械大手のキャタピラー社などが計5万人を超える大幅人員削減を発表した際には、経済刺激策での雇用創出を急ぐと強調。昨年200万人以上の雇用が失われたことについて「家計が崩壊し、その夢が踏みにじられてしまった」と労働者の窮状に触れたものの、企業の責任にはふれていなかった。
さらにオバマ米大統領は29日には、公的資金を注入された金融機関の経営者らが巨額のボーナスを受け取っていたことに対し、「金融機関は崩壊の瀬戸際で、納税者に助けを求めた。自制心、規律、責任感を求めたい」、「無責任の極みで、恥ずべきことだ」厳しく批判したという。
金融機関のトップらが08年に受け取ったボーナスは、合計約184億ドル(約1・6兆円)と推計され、過去6番目の高さだったという。
期待が高く評価は未知数のオバマ大統領だが、さすがに、大企業にはモノが言えないどこかのトップとは違うようだ。
「だらだら、かげろう景気」
日本は戦後最長の景気だったらしい。
らしい・・・、である。庶民には実感なんて微塵もなかったから。
与謝野経済財政担当相は、65ヶ月の戦後最長の景気を「だらだら、かげろう景気」と名づけたそうだ。庶民にとっての「実感なき景気回復」は、かげろうのようなはかないものだと認めたということだ。
「戦後最長の景気拡大」 大企業は…
利益・配当は大幅増 給与は減少(2009年1月30日(金)「しんぶん赤旗」)
その中身は・・・?
大企業と株主だけがぼろ儲け。庶民は給料も下がる・・・。庶民には「景気拡大」の実感などなく、貧困と格差が広がっただけだ。
これまでの景気「拡大局面」では、「いざなぎ景気」も「バブル景気」もともに、大企業がもうけを増やすのに応じて、従業員の給与も増えていた。
しかし今回の「景気拡大局面」では、大企業(資本金10億円以上)は経常利益をバブル期の2倍近くに増やしたのに、従業員給与はむしろ減らしてきた。
その一方で、株主への配当金は3倍近くにまで伸ばし、大企業が社内にためこんだお金(内部留保)は230兆円までふくれあがったのだ。
従業員や下請け企業の生き血を吸って、ぼろ儲けした大企業が、米国発の金融危機を契機にした景気悪化に直面するや、こんどは「減収見込み」を理由に、「非正規社員切り」などの大リストラで人を不用品のように路上に捨てている。踏んだり蹴ったりだ。
大企業の無法とやりたい放題を叱り、社会的責任を果たたせるために、財界・大企業にきちんとモノ言う政治が必要だ。
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2009.01.31 | | Comments(1) | Trackback(1) | ・雇用と労働問題Ⅲ
