NO.953 麻生VS小泉・・・虚構政権の末路。
ここ(過去ログ:NO.949 「怒るというより笑っちゃうくらい、あきれた」?)では軽く触れただけだけど、ちょっと詳しく見ておいたほうがいいような・・・。
先ずは、小泉純一郎元総理の発言大要
これは12日の「郵政民営化を堅持し推進する集い」での発言。とは言ってもたったの18人。私は最近の総理の発言について、怒るというよりも、笑っちゃうくらい、ただただあきれているところなんです。
大体、総理の方針とか、執行部の方針に批判的な意見を若手が出すとね。執行部からは、「後ろから鉄砲を撃つな」という押さえ込みがかかる。
最近の状況はね、「総理が前から、これから戦おうとしている人たちに鉄砲を撃っているんじゃないか、発言は気をつけてくれ」とよく言っておきました。
私についてもね、「常識の通じない男」だとか、「奇人変人」とか言っているようだけど、私は自分では常識をわきまえている普通の人だと思っているんです。
定額給付金の発言についてね、総理は「さもしい」とか「自分はもらわない」とか、いろいろといっていますけどね。この問題についても、私は本当にこの法案が3分の2を使ってでも成立させなければならんような法案とは思っていないんです。
政治で一番大事なのは信頼感。特に総理、総理の発言は信頼がなきゃ選挙は戦えないんです。
信頼が大事だということを肝に銘じて、何とか難局を切り抜けるように皆さんと一緒に良い知恵を出していきたいと思い、今日は意見を聞かせてもらおうと思った。
息子に世襲し引退をを決めた後も、未練がましくあれこれ画策しているようだが、かつて「超人気」をはくし、自分が決めた郵政民営化にいちゃもんつけられてブチギレタのか・・・。
当の麻生発言は、「郵政見直し」に触れた一連の以下のもの。
麻生太郎首相の郵政民営化の賛否をめぐる二転三転発言
郵政民営化とはなんだったのか昨年九月の自民党総裁選。
「私は郵政民営化を担当した大臣ですから」。
「忘れないでください。私が総務相として担当しておりました。私が担当としてやらせていただきました」。
そして、半年もたたないうちに、
「四つに分断した形が本当に効率としていいのか、もう一回見直すべき時にきているのではないか。小泉首相の下で、賛成ではなかった。」
「みんな勘違いしていますが、郵政民営化担当大臣ではなかった。郵政民営化担当から、私は反対だとわかっていたので、私だけ外されていました」
「(民営化の閣議決定に)最後までサインをしなかったのでもめた。内閣の一員としてということで(仕方なしに)最終的にサインした」(5日の衆院予算委員会)。
それに批判の声が上がると、
「2年の間に自分なりに勉強させていただいて、最終的に民営化には賛成をしました」(9日の衆院予算委)。
そして、10日夜。
「(民営化の)内容を詳しく知っていた方はほとんどいなかった」と開き直り。
2005年の衆院選に関し「あの時『(郵政民営化関連法案に)四分社化(が盛り込まれていると)知ってましたか』と言われたら、知っている人はほとんどいなかった」との認識を示した。
さらに「国民が(争点と)感じていたのは、郵政民営化かそうでないかだけだった。(民営化の)内容を詳しく知っていた方はほとんどいなかった」と、郵政民営化の内容に対する国民の“理解度”の低さを指摘。
05年の衆院選は、郵政民営化が唯一最大の争点。選挙に打って出た小泉純一郎元首相が「本当に必要ないのか国民に聞いてみたい」とした郵政法案には、日本郵政公社を民営化し、持ち株会社の下で郵便、窓口、郵便貯金、郵便保険に四分社化する方針が明記され、それは政府の基本方針ともなっていた。
郵政民営化は、郵貯・簡保など340兆円のものぼる国民の資産を食い物にしようとたくらんだ日米の巨大金融資本の強欲な野望を受け、自公政権が強行したもの。その政権時、自民党政調会長、総務大臣を歴任し、民営化に大きくかかわった麻生総理自身の発言自体が、郵政民営化の破綻をあからさまに証明している。実際、4事業化で簡易郵便局の閉鎖やATMの撤去で、国民生活に不利益をまたらしているし、簡保の資産処理に関しては、それを食い物にするオリックスの不正入札問題など大きな問題が発生している。
「構造改革」路線への反省ポーズ
あわせて見ておきたいが、鳩山総務大臣は、「地方をここまで苦しめているのは、小泉総理時代の『三位一体改革』が必ずしも正しく無い部分があった」と発言している。
麻生発言と言い、鳩山発言と言い・・・、これらは、郵政民営化を頂点とする一連の「構造改革」路線が、大企業のぼろ儲け優先で社会保障を初め国民生活をぼろぼろにし、格差と貧困を拡げたこの実態を前に、一定の反省を見せなければ国民の支持がえられないとする思惑の現われと見ていいだろう。
反省のカケラもない小泉発言
そこにいくと小泉発言は、反省のカケラも無く、過去の「栄光の郵政民営化」にしゃにむに固執する、将に無責任で、息子の席をキープし引退することで「終わった」政治屋の発言以外の何物でも無い!
麻生・小泉バトルは、更に重大な問題を浮き彫りにした。
つまり、2005年のあの郵政選挙で得た3分の2の自民党議席は、将にウソの上に成り立った虚構の議席であり、虚構の政権ということだ。
いみじくも森元総理が告白した。麻生発言を擁護して「胸を張って『民営化して正しい』と思った議員は、私は小泉純一郎元首相だけだったと思う」と述べている。
当事者・関係者自身が「反対」であった郵政民営化を、国民に押し付けて、マスコミも最大限利用しウソで固めて虚構の政権を作ったのだ。
そうであるから・・・虚構の政権であるからこそ、それを引き継ぐ安倍、福田と二代に渡る政権投げ出し劇が起こり、今や3代目の麻生政権は1割内閣に失墜しているのである。
直ちに解散総選挙を
小泉発言は自民党に激震をもたらし、造反や政界再編に連動するのではないかとの、政局好きの観測が流れているが、小泉が「特に総理、総理の発言は信頼がなきゃ選挙は戦えないんです。」などと、偉そうにいってる場合じゃない。問題の本質はそんなところには無い。
自民党内の政権たらいまわしを許さず、自らも認めた、虚構の政権は、直ちに解散総選挙で国民の信を問うしか道は無いだろう。
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2009.02.14 | | Comments(2) | Trackback(2) | ・麻生政権
