NO.981 教育の名でここまでやるか 「君が代」強制
石原慎太郎東京都政の「教育」である。教育の名でここまでやるか。現場はここまで管理されているのか・・・およそ想像はついていたとは言え、驚きである。
卒業式のシーズンだ。
4人の娘達の入学式、卒業式に何回参加したことか。そのたびに不快な思いをしてきた。
「国歌斉唱」である。卒業式は司会者の「開式の辞 一同 起立」で始まり、多くは教頭先生が「ただいまから・・・」と開式を宣言する。そして、一同が起立したまま「国歌斉唱」にはいる。その進行に対して、周りは殆ど立ったままの中、私たち夫婦はスッと座り・・・。それをずっと続けてきた。それは「君が代」が国家として制定された後も、「思想、良心の自由」として保障されてきたものだ。「強制すべきではない」と、政府自ら認めてきたものである。
ところが東京都は、現場で生徒に指導の名で強制するというのだ。
「着席してしまう生徒がいたら司会が再度起立を促す」「着席する生徒がいる場合、管理職が当該生徒を指導する」という。
起立しなかった教師は処分され、今度は生徒にまで及ぼうとしている。強制で、物言わぬ「臣民」を育成するのが教育などとは、時代錯誤もはなはだしい。
おぞましい窒息の時代にしてはならない。
「赤旗」より記事を紹介したい。
「君が代」強制 都立高72校 起立指導明記 思想・信条の自由どこへ(2009年2月26日(木)「しんぶん赤旗」)
2008年3月の卒業式に際し70校以上の都立高校が、式の進行表に、「君が代」斉唱時に起立しない生徒がいたら再度起立を促すなど、起立指導の方法を明記していたことが分かりました。「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会が調査したもの。
-----------------------------------------------------------------------------
東京都教育委員会は06年3月、生徒の起立を徹底して指導するよう全都立学校長に通達を出しています。進行表への起立指導記載は、各校がこの通達に従って生徒「指導」を強めた結果です。
思想・信条や宗教上の理由で「君が代」に起立できないという生徒に対し繰り返し起立を求めれば、憲法で保障された思想・良心、信教の自由の侵害になると批判が出ています。
進行表は、各校の管理職が式の詳しい進行方法を記載した文書。一般の教員には配られません。被処分者の会が都教委への開示請求などで調べたところ、少なくとも72校(都立高校は合計で現在101校)が進行表に不起立の生徒への指導方法を明記していました。
ほとんどは「着席してしまう生徒がいたら司会が再度起立を促す」「着席する生徒がいる場合、管理職が当該生徒を指導する」などと、不起立の生徒に繰り返し起立を求めることを定めていました。中には「不起立の生徒がいる場合は進行係、他の教員、管理職が起立させる」と事実上、起立を強要する内容のものもありました。
被処分者の会の近藤徹事務局長は「教職員だけでなく生徒にも強制が及んでいる。生徒の人権を踏みにじるもので許せない。都教委は通達を撤回すべきです」と語っています。![]()
(写真)生徒・保護者も含め、座っている人がいた場合は、再度起立を促すことを明記した卒業式の進行表
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
いつもありがとうございます。
ランキングー

↓ ↓


- 関連記事
テーマ:政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル:政治・経済
2009.02.27 | | Comments(0) | Trackback(4) | ・民主主義の問題
