NO.988 自民、民主のなれ合いで、予算案衆院通過。
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27日、09年度予算案が衆院を通過した。
問題は日数が全てではないが、審議は70日、去年の80日よりも短い。これだけ問題が山積しているのに。「雇用、景気国会」といいながらも、雇用の問題でも、景気の問題でも審議が尽くされたとは到底いいがたい。
「欠陥予算」通過に手を貸す民主
24日には衆院予算委員会に日本自動車工業会の川口均労務委員長らを招致し、「企業の雇用に対する社会的責任を問う取り組みの第一歩」が始まったばかりだ。企業のトップを国会に呼び、企業の社会的責任を果たさせるための審議が強く求められている。
これは、自公政権のごり押しに民主党が馴れ合ったために起こった結果だ。
民主党は、「『欠陥予算』をおり押しする報いは、次の総選挙で必ずお受けになると覚悟していただきたい」(細野豪志議員)といって、予算案自体には反対したが、その「欠陥予算」の通過を手助けしたのだ。
自民内政局を期待
民主党は、「予算が上がると自民党内の政局になる」「首相を辞めさせるか、解散するかという選択を迫られる」(山岡国対委員長)などといって、自民党のごたごたを期待して、与党提案の27日採決を受け入れて、衆院通過のレール作りに協力したのだった。
国対委員長会談で、他の野党が徹底審議を求めても「例年並みの審議時間のところに来ている」と、与党とともに徹底審議に反対したのだ。
予算組み換えをも妨害
しかも、河村建夫官房長官は、09年度補正予算案を含む追加経済対策の策定を指示すると述べた。これは09年度予算案が「欠陥予算」であることを政府自ら認めるものである。追加対策が必要だというのであれば、抜本的な予算案の組み替え、修正、見直しが必要であり、その審議が必要なのに、である。
自ら「欠陥予算」と認めるならば、予算組み換えを提案して頑張るのが筋だろうが、あろうことに民主党は共産党の予算組み替え動議に他党とともに反対し、与党案の採決通過に手を貸したのだ。
「麻生太郎首相がずるずるとやってくれるのが一番いい」・・・「敵失」頼みの小沢代表の解散戦略だ。
国政の基本となる予算案の審議もまともに徹底できない、解散は「敵失」頼み・・・なぜに民主党はかくも軟弱なのか?
自民党政治への対抗軸がない
政権が近づけば近づくほど政党の本性は見えてくるものだ。
軟弱なのは、民主党が自民党政治に取って変わる明確な対抗軸を持たないからだ。財界・大企業にきっぱりモノが言えないし、アメリカにもモノが言えないでは、自民党とどこが根本的に違うのかしら。
前原誠司副代表などは、麻生総理に武器輸出三原則の見直しを迫るなど、自民党政治の先を行こうとしているぐらいだ。
追記(3.2) 支離滅裂な言い訳
民主党山岡国対委員長は、予算案の27日採決に合意したことについて、昨日のNHK日曜討論で次のようにハチャメチャな言い訳をした。
「自民党や与党に協力したわけではない」「予算案には国民生活に関わる基礎的ななものも入っている。十分ではないが年度内にはあげるべきだと判断した」といった舌の根も乾かぬうちに、「この予算案には非常に大きな問題が入っている。こういう予算を通してところで日本は立ち直らないし、生活はよくならない。実際は」
あきれた支離滅裂発言だが、「国民生活が一番」を忘れ、党利党略を一番にし、与党と馴れ合えばこういう支離滅裂なことしかいえないのは、納得・・・だ。
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2009.03.01 | | Comments(0) | Trackback(1) | ・二大政党制批判
